銘々と実損

書かなくていい、そんなこと。

Special Favorite Musicというバンドについて

 

お疲れ様です。今年大注目のバンド、Special Favorite Music(以下SFM)について、今日は書き尽くしたいと思います。

まずはこちらをお聴きください。昨年の4月にリリースされた2nd EP『ROMANTICS』のリード曲です。

凄まじい多幸感。男女ボーカルの良いとこ取り。絶妙なインディー風味のMVも完璧で、良い意味でまばゆい作品だと思います。手が届く煌めき。

バンド名からして良いですね。違和感のないくらい、まさにお気に入りの素晴らしい音楽です。最後の転調が気持ち良すぎる。

 

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彼ら、アーティスト写真のリア充感が凄いです。男3人女2人の編成でサカナクションが成功してから、大勢の男子の中に女子が2人以上いるバンドって増えてきましたよね。かつては「紅一点」のメンバーがいるバンドが非常に多かったはずなのですが、Awesome City Clubも男3女2でがっつりブレイクして、今ではすっかりトレンドになりつつあります。

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「リトルピープルの時代に生まれて育った9人によるストリートのためのポップミュージック」を自称しているSFM宇野常寛の『リトルピープルの時代』及び『ゼロ年代の想像力』からの影響を公言するスタンスは気持ちが良いです。鳴らす音楽は80-90年代の引用・オマージュが多めであります。

「ストリートのためのポップミュージック」を自称しているところにも好感が持てるのではないでしょうか。街の風景に馴染む、都会的だけど都心にはないような音楽というイメージがあります。

SFMは何年か前に関西インディー界を騒がせたNOKIES!のボーカル、クメユウスケを中心に結成されました。NOKIES! と比べると非常にポップ。Awesome City Clubが好きでよく聴いているのですが、彼らがしっかりメジャーデビューしてある程度の地位を得たことは、インディーシーンにも勇気を与えたのではないかなと思います。他にも、Yogee New Wavesやcero、Suchmosなどがシティポップやブラックミュージックのムーブメントを作り上げている今、SFMのような音楽が広く受け入れられる体制が整っている気がします。

そんな彼らですが、今年の2月には2人の脱退と1人の加入が発表されました。大所帯バンドですから、それなりの人の入れ替わりがあることは仕方ないことです。メンバーチェンジを経てさらに研ぎ澄まされていく彼らの音楽にこれからも注目です。

最後に、昨年12月にリリースされた新曲のMVを貼っておきます。バイオリン担当の女の子がめちゃくちゃ可愛いということがお分かりいただけます。