BEST MUSIC 2016(Soundcloud編)
もう既に2017年になりましたが、折角ですので2016年聴いた音楽のまとめをしてみたいと思います。
3段階で2016年の音楽をまとめます。第1弾はSoundcloud編、第2弾はYoutube編、そして第3弾は2016年のベストソング、という順番で、ランキング形式にて紹介します。
2016 Soundcloud's Best 20
今回はSoundcloud編です。Soundcloud(通称:サンクラ)はドイツで作られた無料で利用できる音楽共有サービスです。
Soundcloudの強みは、作り手が気軽に自分たちの音楽を配信できることにあります。CD音源化には時間と費用が掛かります。Youtubeにアップするにしても質の高いミュージックビデオの制作はほぼ必須です。しかし、Soundcloudなら、音楽データをアップロードするだけで、多くのリスナーに届きます。SNSやホームページに再生画面ごと貼りつけることも可能です。このようなことから、日本では多くのインディーズミュージシャンが利用しています。CDの発売前に新曲を公開したり、未発表音源を配信したりと、使い方は様々です。
そんなSoundcloudで2016年にアップロードされた曲の中から、非常に良かった20曲を選びました。若手ミュージシャンが多いので、気に入った曲があればぜひホームページなども覗いてみてください。
ルール
・2016年にSoundcloudにアップロードされた曲が対象(音源リリースの日付は問わない)
・非公式アップロードは除外する
1.fish in water project『セツナブルー』
2016年はこの曲の純度の高さにすっかりやられてしまいました。他の曲も凄く良いので、今年さらに注目すべき若手バンドだと思います。
Twitter fishinwaterproject (@fishinwaterprj) | Twitter
HP the-band
※『セツナブルー』収録のEP『MINORITY』はこちらで取扱中
fish in water project / M I N O R I T Y | HOLIDAY! RECORDS DISTRO
2.ロースケイ『秘密にしよう feat.ハナウタ』
「秘密にしよう」という言葉の魔力。恋の始まりには必ずこの曲が脳内再生されるようになりました。
Twitter ロースケイ (@rosskeyy) | Twitter
※『秘密にしよう』はApple Musicで販売中
Apple Music 内のロースケイ「秘密にしよう - Single」
3.Enjoy Music Club『100%未来 feat.三浦直之(ロロ) 』
Enjoy Music Clubがロロ主宰の三浦直之さんを迎えて制作。「センキュー ポップカルチャー全般」!!!
詳細はこちらのエントリーが完璧です。ぜひ。
Enjoy Music Club『100%未来 feat.三浦直之(ロロ)』 - 青春ゾンビ
Twitter エンジョイ・ミュージック・クラブ (@EnjoyMusicClub) | Twitter
4.みつきゃすたーとイトウユキト『不器用な僕ら』
互いに1993年生まれである、京都在住のシンガーソングライター・みつきゃすたーと、名古屋を中心に活動する作曲家・イトウユキトによる作品。みつきゃすたーの存在感のある声に惹かれて聴いたのですが、歌詞があまりにも良いので驚きました。
敵に砂糖を送り様子見
私的に調査して探偵は用済みさ
という歌い出しから一気に心を掴まれました。
歌詞はこちらで見られます。sickroom - lyrics
特設サイト sickroom
5.Easycome『いつものように』
Easycomeが2016年にリリースした1stミニアルバム『風の便りをおしえて』の最後に収録された1曲。歌の良さをまったく邪魔せず際立たせる演奏が心地よいです。
爽快感と諦めが入り混じったようなサビが素晴らしい。こんなにポップなのに、
会いたいの言葉ではつまらなくなる
気が向いたとき何かのついでに離れていたい
と歌っているのです。絶妙。
6.長谷川白紙『肌色の川』
若干18歳、高校在学中に作られたとは思えないクオリティ。テクニカルなのにものすごくポップで聴きやすいのがすごいです。6分超という長さを感じさせない構成力があって、何度でもリピートしてしまう傑作だと思います。
7.ラブリーサマーちゃん『LOVE♡でしょ?(Pro.by 無敵DEAD SNAKE) 』
相対性理論の衝撃から早9年。ウイスパー系ボイス・顔出しNG・固有名詞全開・その他もろもろな相対性理論フォロワーが氾濫気味になった時期も過ぎ、正々堂々と完全オマージュで勝負してきたラブリーサマーちゃんの超ポップチューン。2016年の11月についにメジャーデビューした訳ですが、ラブサマのお家芸とも言えるオマージュ&カバーはメジャーでも見られるんでしょうか。
8.イトウユキト『4月の習作』
再び登場、名古屋の奇才・イトウユキトのソロ音源『4月は嫌いep』の収録曲。
誰も曲にしてくれなかったけど、ずっと俺が思ってたことが書いてある!という衝撃でした。狂ってることを自覚しながらも狂い出した自分を止められない瞬間があるんですけど、その瞬間、急に人に優しくなれるような気がしてしまうんですよ。ただそれは本当に一瞬で弾け飛んでしまって、また狂い出す。
特設サイト 4月は嫌いep
9.ふぇのたす『おねがい』
2015年に解散したふぇのたすが、解散から1年後にSoundcloudにアップロードした未発表曲。切ない歌詞とメロディを、メンバーの急逝という思いがけない出来事に見舞われた彼女たちの心情とどうしても重ねてしまいます。
おねがいなんて本当はしたくはないよ
当たり前にきょうも隣にいてほしい
10.Balloon at dawn『三月』
新作EP『Our finder』収録曲。彼らが元々持っている感傷の描き方と、意識的に取り入れたシンセポップが見事な融合を見せた意欲作です。これがリード曲にならない層の厚さが彼らの作品の充実ぶりを物語っています。
Tumblr Balloon at dawn -Official web site-
11位以下はこちら
11.carpool『tokyotokyoto』
12.Gateballes『レモンソング』
13.evening cinema『ジェットコースター』
14.cinnamons『Dreamin' girl』
15.chelmico『Love is Over (Prod. Mikeneko Homeless)』
16.KONCOS『Parallel World』
17.merimeriyeah『あなたと旅する東京都』
18.マイミーンズ『open/close』
19.South Penguin『aztec!』
20.Ribet towns『Short cinema!(feat.aiko yamauchi)』
2016年はインディーズ界隈がどんどんメジャーに旅立った年で、それでも充実したプレイリストを作れるのだから楽しいです。Balloon at dawn、Easycome、fish in water projectあたりはCDも購入しましたが、それも抜群に良かったので2017年はここらへんを強烈に推していきたいと思います。
そして20曲を全て入れたプレイリストがこちらになります。素敵なSoundcloudライフを!