いよいよMerry ChristmasじゃなくてHappy Holidayなのか
ああ、もうクリスマスかよ
ハロウィンが終わると街は一気にクリスマスの準備を始めます。
まだ12月25日までは1か月半もあるというのに、既にクリスマスツリーがあったり、イルミネーションがあったり、クリスマスセールをしていたり。早いよ!
で、今年は特に顕著なんですけど。
クリスマスの謳い文句を、
「Happy Holiday!」
にするところがどんどん増えてきたなーという印象です。
たとえば、パルコ。
そして、クリスマスギフトのことも、
「Holiday Gift」
として売り出すお店が増えましたね。
スターバックスさんとか。
Holiday Gift|スターバックス コーヒー ジャパン
そういえばこの前、別のブログで紹介したクリスマスコフレも、クリスマスと銘打たずに
「Holiday Collection」
となっているところが多かったです。
JILL STUARTとか、ANA SUIとか、laura marcierとかがそうでした。
laura mercier|(ローラ メルシエ)公式通販サイト
なぜクリスマスではなく、「ホリデー」なのか。
クリスマスでいいじゃん。どうして休日?と思う方に解説します。
12月は、キリスト教の文化である「クリスマス」の他にも、多くの宗教行事が存在します。
11月から12月(暦によって変動)の8日間、ろうそくを灯し、ドーナツを食べてお祝いするお祭りです。詳しくは下のリンクをご覧ください。
ユダヤ教のお祭「ハヌカ」って何? | 日本イスラエル親善協会
他にも、アフリカ・アメリカンの「クワンザ(Kwanzaa)」
こちらは12月26日から1月1日まで続く文化的なお祭り。
これらたくさんの「ホリデー」が集中する期間であることから、様々な宗教や習慣に配慮するため、そしてより多くの人々と年末行事を楽しむため、キリスト教の文化である「メリークリスマス」ではなく
Happy Holiday!
という挨拶が、米国を中心に少しずつ広まってきたようです。
これはポリコレなのだろうか
先日の大統領選をきっかけに「ポリコレ」という概念が注目を集めています。
これは「ポリティカル・コレクトネス」の略です。wikipediaに意味を教えてもらいましょう。
ポリティカル・コレクトネス(英: political correctness、略称:PC)とは、政治的・社会的に公正・公平・中立的で、なおかつ差別・偏見が含まれていない言葉や用語のことで、職業・性別・文化・人種・民族・宗教・ハンディキャップ・年齢・婚姻状況などに基づく差別・偏見を防ぐ目的の表現を指す。
簡単に言うと差別になりそうな言葉を使うのはやめようね、ってことです。簡単に言うとね。
しかしこの風潮がアメリカを中心に過激化しているようでして。
ポリコレの議論から最近独り歩きして
「行き過ぎたポリコレによって、アメリカはメリークリスマスすら言えない社会になってしまった」
みたいな話がよく聞こえてきます。
「Happy holiday」という言葉も、ポリコレ警察による言葉狩りの結果として生まれたものである、みたいな印象を持っている人がいます。
(6年前の議論ですが、興味深いのでぜひ)
でもさ、良い言葉じゃない?
味気がない、普通にメリークリスマスでいいじゃん、みたいな意見もあるとは思いますが、個人的には「Happy Holiday」はぜひ定着してほしいです。
だれとでも楽しめて、だれも傷つけない。由来は米国にあるかもしれませんが、宗教に馴染みの薄い日本だからこそ、こういう表現がしっくりとはまるんじゃないかなと考えています。
すこしずつ特別感も出てくるはずです。大切な恋人や家族、友人と、今年からはハッピーなホリデーを楽しんでみませんか?
そろそろ現代のBoAが「ハピホリ」を歌う頃だな
しかし、ハピホリっていう語感、とてつもなくダサい。