銘々と実損

書かなくていい、そんなこと。

いよいよMerry ChristmasじゃなくてHappy Holidayなのか

ああ、もうクリスマスかよ

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ハロウィンが終わると街は一気にクリスマスの準備を始めます。

まだ12月25日までは1か月半もあるというのに、既にクリスマスツリーがあったり、イルミネーションがあったり、クリスマスセールをしていたり。早いよ!

 

で、今年は特に顕著なんですけど。

クリスマスの謳い文句を、

「Happy Holiday!」

にするところがどんどん増えてきたなーという印象です。

 

たとえば、パルコ。

http://alt5.parco.co.jp/cms_images/sendai/mainbanner/780x440.jpg

CONCEPT|HAPPY HOLIDAY|PARCO

 

そして、クリスマスギフトのことも、

「Holiday Gift」

として売り出すお店が増えましたね。

 

スターバックスさんとか。

http://www.starbucks.co.jp/gift/holiday/images/txt_gift-01.png

Holiday Gift|スターバックス コーヒー ジャパン

 

そういえばこの前、別のブログで紹介したクリスマスコフレも、クリスマスと銘打たずに

「Holiday Collection」

となっているところが多かったです。

JILL STUARTとか、ANA SUIとか、laura marcierとかがそうでした。

http://www.lauramercier.co.jp/u/freeimages/20161025/20161025_Holiday_BSTOP_19201017_10242.jpg

laura mercier|(ローラ メルシエ)公式通販サイト

 

 

なぜクリスマスではなく、「ホリデー」なのか。

クリスマスでいいじゃん。どうして休日?と思う方に解説します。

12月は、キリスト教の文化である「クリスマス」の他にも、多くの宗教行事が存在します。

代表的なものが、ユダヤ教ハヌカ(Hanukkah)」

https://farm3.staticflickr.com/2666/4195804073_64d392eaa9_n.jpg

引用元:Len Radin | Flickr

11月から12月(暦によって変動)の8日間、ろうそくを灯し、ドーナツを食べてお祝いするお祭りです。詳しくは下のリンクをご覧ください。

ユダヤ教のお祭「ハヌカ」って何? | 日本イスラエル親善協会

 

他にも、アフリカ・アメリカンのクワンザKwanzaa)」

http://officialkwanzaawebsite.org/images/Pic2_002.JPG

引用元:The Official Kwanzaa Web Site - Kwanzaa African American Celebration of Family, Community and Culture by Maulana Karenga

こちらは12月26日から1月1日まで続く文化的なお祭り。

クワンザ〜アフリカン−アメリカンであることを祝う

 

これらたくさんの「ホリデー」が集中する期間であることから、様々な宗教や習慣に配慮するため、そしてより多くの人々と年末行事を楽しむため、キリスト教の文化である「メリークリスマス」ではなく

Happy Holiday!

という挨拶が、米国を中心に少しずつ広まってきたようです。

 

これはポリコレなのだろうか

先日の大統領選をきっかけに「ポリコレ」という概念が注目を集めています。

これは「ポリティカル・コレクトネス」の略です。wikipediaに意味を教えてもらいましょう。

ポリティカル・コレクトネス(英: political correctness、略称:PC)とは、政治的・社会的に公正・公平・中立的で、なおかつ差別・偏見が含まれていない言葉や用語のことで、職業・性別・文化・人種・民族・宗教・ハンディキャップ・年齢・婚姻状況などに基づく差別・偏見を防ぐ目的の表現を指す。

 

簡単に言うと差別になりそうな言葉を使うのはやめようね、ってことです。簡単に言うとね。

しかしこの風潮がアメリカを中心に過激化しているようでして。

ポリコレの議論から最近独り歩きして

「行き過ぎたポリコレによって、アメリカはメリークリスマスすら言えない社会になってしまった」

みたいな話がよく聞こえてきます。

 

「Happy holiday」という言葉も、ポリコレ警察による言葉狩りの結果として生まれたものである、みたいな印象を持っている人がいます。

(6年前の議論ですが、興味深いのでぜひ)

 

でもさ、良い言葉じゃない?

味気がない、普通にメリークリスマスでいいじゃん、みたいな意見もあるとは思いますが、個人的には「Happy Holiday」はぜひ定着してほしいです。

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だれとでも楽しめて、だれも傷つけない。由来は米国にあるかもしれませんが、宗教に馴染みの薄い日本だからこそ、こういう表現がしっくりとはまるんじゃないかなと考えています。

 

すこしずつ特別感も出てくるはずです。大切な恋人や家族、友人と、今年からはハッピーなホリデーを楽しんでみませんか?

 

 

そろそろ現代のBoAが「ハピホリ」を歌う頃だな

 

 

しかし、ハピホリっていう語感、とてつもなくダサい。

 

 

hrz.hatenablog.com